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ライコネンチャレンジ
2010年09月13日 (月) 15:46 | 編集
面白かったし,盛り上がりました>ライコネンチャレンジ!


昔から良くレース関係者やエンジニアさんに「なかなかホントに速いドライバーってのはいないんだよ」と聞かされて来ています。
「ホントに速い」っていう定義にはそれぞれの人の感覚があるんでしょうけどね。


F1では「ここにはB級ドライバーはいない。いるのはAクラスドライバ-と数人のSクラス。そして稀にだが特Sクラスドライバーだ」って言うんですよね/

条件が揃うと速いAクラスドライバー。
なにか不具合があったり条件的に厳しい時でも仕事して、チャンスでは確実に来るSクラス。
上記全てを兼ね揃えた上で,人智を超えた想定外のタイムを叩き出すことのある特S。

ライコネンは気難しいけれど間違いなく特Sにランクされたドライバーです。

今回のイベント程度のところで,その「特S具合」が見られたように感じたので僕は大満足でしたぁ~。

特Sドライバーに求められる才能は上記のような項目に加えて,順応性なども入るのだと思います。
トップラリードライバ-は特に順応性の部分が凄いんだと思うんです。
さすがはラリーで戦う「元F1世界チャンピオン」のライコネンだって思えて嬉しかった。


ライコネンチャレンジは,100人の挑戦者が野外で行なわれたエンジンカートでのタイムトライアルでのトップ選手が,アウトレットパークの屋内通路を使用した特設コースでライコネンに挑戦するという企画でした。
さすがに100人から選ばれた猛者達は速いし経験もありそうだし立派なものでした。

それらの一般からの挑戦ドライバーに加えて,今回は特別ゲストとして元ラリー世界チャンピオンで現役の新井選手や,元TDP(トヨタドライバ-育成プログラム)出身のプロドライバー平中選手(札幌市出身)等々のプロ達も参加していました。

アウトレットパークの店内通路は,石畳やタイルやレンガなど様々な路面が登場する上にタイヤバリアーを設置したために幅が狭く、なかなかチャレンジングなコース。
そこを「下見1周,アタック1周,クールダウンラン1周の計3周走る」というルール。

ライコネン以外の挑戦者は、イベント開始前にコースを何度も歩いて確認をして,アタックに備えたイメージ作りをする時間が設けれていました。

僕は身近にいた一般参加のドライバー2人に,コース設定した時のイメージを伝搬してアタックに備えてもらいました。
ブレーキングするところの多くが石畳で滑りやすいが,その後のクリッピング先は場所によってずっとグリップする。だからそう言う場所では進入で滑るイメージを恐れず先のグリップするところで曲げる。スロットルをオンにすると電動カートの特性でモリッとトルクが出てドライバーの本能でスロットルコントロールしてしまいがちだが,モリッときた後はしょせん電動なのでごまかされずに踏んで行け。ギャラリーコーナーは黙って全開で行けるからビビるな。とにかく初コースなんだから,1周目からガンガン行って限界を確認せよ!,,,,等々。

そして始まったタイムアタック。
途中ライコネン登場でバタバタしたりしながらも,挑戦者達のアタックが続きました。

ライコネン以外では荒井さんが印象的だったなー。
体重もありそうだし,カートはあまり乗り馴れていないようなのにプロドライバーで最速タイムを記録してましたからねー。
ラリーストに求められる「見ただけで走りをイメージして本番一発勝負を走る」っていう才能を発揮してましたねー。

さてライコネンの登場で盛り上がる会場。
ライコネンだけはコースの下見をしていないので,特別に競技車とは違うマシンでのインスペクション(下見)ランが行なわれました。

そのインスペクションの1周目に,
僕は「あ,やられた!」ってライコネンにホレボレしましたw
こう言うイベントに慣れてるんだなーきっと。


下見である1周目に、彼がしたこと。

それは特設コースのコース幅を維持するために置かれたタイヤや製材やパイロンに、立ち上がりラインで当てて見てるんです。

素晴らしい!
素晴らしいですっ!!

「どのポイントは当ててもタイムロスしない,パイロンは倒しても次のラップには直っている,当ててロスしないところはアタックでバンバン当てて,パイロンなんかは倒しちゃっても壁に当たらなければOK」って確認している。


これは当てないように当てないようにって狙って走って来た挑戦者とは、レベルが根本的に違いますよ。

当てないラインと,当てても問題ないラインでは雲泥の差がありますから。
思った通り,インスペクションつまりただの下見でありながら挑戦者を1秒以上上回るタイムを記録しやがった(笑)
それまでの挑戦者のベストタイムが28秒前半で,ライコネンが叩き出した下見タイムが27秒1(笑)

3周下見して,本番マシンに乗り換えて。
こっちはライコネンの足の長さに合わせたペダル移動でアクセルが全開になっていなくて,思ったようにタイムが出なかったのですが,インスペクションの走りで観客も関係者も「やられましたーm( _ _ )m\」ってなりました。

ってか、コースを見てもいなくて,いきなり走って下見で1秒速いんなら,もういいよね(笑)

プロドライバー。
それも「特Sクラス」のドライバーが,一発タイム出しに行く時のアプローチのひとつなのだけれど,それが垣間みられてとても幸せでした。

ちなみに、ココだけの話し,下見マシンは「こっちが良いって言われたら困るから」って遅くしてあったんですよ(笑)

本番車が万全なら,6秒台叩き出したんだべなー。
それはそれで見てみたかったなーw

そして、もしも僕が出ていても,コース設営した身からすると壁は使えなかっただろうなあって、感心しつつ思いました。
また今回はライコネンが最終のアタック選手だったのですが,もしも最初にアタックして壁走法を見ていたら,挑戦者が壁に当たりまくって凄いことになってたかも,なーんて想像してビールが美味かったですw

面白かったー。


なお、記録上のトップタイムは,僕が「君に全て託した」って全てのノウハウを教えていた選手が獲得してくれて,抱き合って泣きました(笑)

F1レーサーの練習法
2009年10月22日 (木) 14:25 | 編集
匿名の投稿での質問があったので、特定部分を「ピーっ」にして、お答えしますね。

以下投稿文________

初めまして.
「ピーーーーっ」,と申します.

今回の日記に練習の話が少し出ていたのですが,疑問に思ったことがあります.

F1レーサーはどうやってドライビングの練習をしているのですか?

よくフィジカルトレーニングを行っている場面や記事をみたことがありますが,あれはあくまで身体のトレーニングであってドライビングではないですよね?

例えば野球選手であれば,打撃練習・守備練習など日々練習をしていると思います.自転車選手であれば距離を走ることで持久力の向上や,短距離スプリント力を向上するための練習があったりすると思います.

F1ではテスト走行がありますが(現在はあった,ですかね),あれは主に車両開発が目的になってしまっているのかな,と感じます.レースウィークのフリー走行はマシンのセットアップ能力の向上には繋がるのかと思うのですがドライビング技術に関してはどうなのでしょうか?なにより,F1ドライバーはレース以外にF1マシンを運転する機会が少ないように思えます.

このような状況で,現在のF1ドライバーたちはどうやって自分の能力を向上させていくのでしょうか?やはりシミュレーターに頼るしかないのでしょうか?

周りにレースに詳しい人がおらず,長い間F1の現場を見ているケンサワさんなら何かご存知かと思いコメントをさせて頂きました.

長くなってしまい申し訳ありません.もし不適切であれば削除をお願いします.またこのような内容がコメントとして良いのかが分からないので,とりあえず秘密にしました.

読んで頂きありがとうございます.

____以上投稿文


 F1ドライバーのドライビングトレーニング。

 かの昔、国内最高レベルのプロドライバーの高橋国光さんが「レーサーは練習はできないししない。実戦の場で“乗る”こと以上のトレーニングは無いからだ」と仰ってましたねえ。
 当時は体作りからして実戦重視のドライバーが多かったようですけど、近年はダウンフォース増加などによる横Gの強力化でフィジカルトレーニングが重視されて来ていますよね。

 F1ドライバーに限らず、プロドライバーというのは「完成した姿」と考えられている部分があって、プロになるまでにしっかりとドライビングトレーニングを積んで行くのが良いとされています。

 良くレーシングドライビングの事を「アート(芸術)」だ、と言います。
 レオナルド・ダビンチもデッサンなどはしたのでしょうけども、芸術家の場合そのデッサンすらも作品ですよね。
 同じ絵の具、同じ画材、そして同じ風景で絵を描いても、書き手の芸術家によって表現が全く違うのがアートの世界。

 そしてドライビングも「アート」に例えられるのは、つまりは「同じマシン、同じコース、同じコンディションで乗っても、ドライブするドライバーによってタイムも表現も違う」からなのでしょう。

 また「アート」なので、上手く行ったり失敗したりします。
 レース中でも、そういった行為を繰り返しながら、より良い作品(ラップ)を作ろうともがいたり楽しんだり挑戦したりしているのがドライビングです。
 どんな凄いドライバーでも「レース中一回も全くミス無く走り切る」ことは不可能です。
 だから実際に走りながらインプルーブのアプローチを繰り返していると思います。

 教えたり、学んだりして身に付くテクニックでは補いきれないものを持っているからこそプロになれるのでしょうね。

 でもプロになってからも、実は「プロのためのドライビングクリニック」が存在します。

 現役時代の片山右京なども、そういったプロクリニックでドライビングのブラッシュアップを行ったそうです。
 ゴルフのタイガーウッズにも「フォーム監視と修正アドバイスのプロ」が付いているようなものです。

 英国のそのドライビングクリニックは高額らしいですけど、聞く所によると色々な方が受講されているようですね。

 でも実際問題、そういうクリニックなどを利用するドライバーの方が稀少でしょう。

 F1レベルのドライバーにとってのドライビングは、もっと感覚的なものらしいです。

 またデータロガーに代表される各種データを用いて、自らのドライビグを修正したり確認したりするのが一般的ですね。
 コーナー毎のドライビング修正は、現地で即座にやらなくてはなりません。
 データを用いてドライビングを立て直したり高度化したりするのが得意だったのは佐藤琢磨くんです。
 佐藤くんは「ミーティングの前にチェックして疑問を要点化し、ミーティングでそれを解決する方法を考え、ミーティングが終わってからもデータを見ながら熟考」していたそうです。
 
 データを見ているだけで、どういうドライビングをしているのか解るわけですね。

 そういう能力もまた、ドライバーが身につけ、トレーニングする能力の一つのようです。

 ダートトライアルやジムカーナのような「タイムトライアル競技」とは違い、繰り返し同じコースを走るレーシングでは、ラップする毎に“より良くする”アプローチを続けることこそがトレーニングなのかもしれません。

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