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カートの出来るまで2
2008年09月01日 (月) 17:02 | 編集
 んでシート取り付け。

 レーシングカートの場合、シートの取り付け位置と言うのは非常に大切です。
 なんせドライバ-抜きでのカート重量が65~80キロで、ドライバ-が60~70キロくらでしょ?つまり「カートが走っているときは、重さの半分は人間」なんです。
 カートに積まれているものでもっとも重い荷物が人間(ドライバ-)とも言えます。
 その重たい人間の乗る位置を決めるのがシート位置で、人間がどこに乗るかで重量配分に大きな影響があるのです。

 シビアな部分でもあります。
 例えば、出来上がっているカートののシートの背中にに厚さ10ミリくらいのマットかなんか
を入れると、フロント加重が増大して乗り味が全然変わるほど。
 だから同じシャシーをたくさんテストして、様々なデータを保有して「このシャシーで、このサーキットなら、このシート位置」という方程式を見つけ出すのがまた楽しいんっすけどね。

 O&Kでは「新型シャシーを初めて組立てる時には、体重計を4つ用意して、水平とってからシャシーを載せて、コーナーウエイトの計測をキチンとして」まずメーカー標準のシート位置の評価をして、それからホームサーキットでの常套手段を加味した位置を鑑みて決めて行きます。
 それから実際に走行テストを行って、微妙な差を評価し、決定位置を決めて行くという、結構ホネの折れる作業を伴うのがシート位置です。



20080901170219


 そんなこんなして、ドライバ-一人一人の「乗り方」なんかも加味してシート位置を決めて行くのは知的興奮を伴う仕事でもあります。

 そんで、シートが付いたら「補助シートステー」の取り付け。

 まずはエンジン側。
 エンジンは補助シートステーを通すのにジャマな場所にあるんで、エンジンをシャシーに積んで、補助ステーの通しどころを考えて、そんで多くの場合曲げ加工をして取り付けます。

 今回のエンジン側ステーは単純曲げでした。
 ステーを万力に挟んで、バーナーで真っ赤になるまで炙って、金属が柔らかくなってから曲げます。

 現場でやるときとかはチカラ技で強引に曲げたりもしますが、着本はちゃんとバーナーで炙ってから曲げます。
 この方が曲げたい角度に曲げやすいし、長年の経験で折れ難いし、だいいちチカラ技で曲げると汚いんだもん(笑)

 曲げて、取り付けますがその時に「チェーンの長さで変わるエンジン位置」のことを考えて、エンジンを可能な限り前後できるように、クリアランスを少しでも多く取れるような加工を心がけます。

 だってカートってギアの歯数を良く変えるんですけど、その度にエンジンを前後に動かす場合も多いんで、シートステーが干渉しちゃうと面倒なんだもん。
 エンジンの位置を「もっとも良い位置」にするために、ギアを変える度にチャーンのリンク数も変えて対応するほど多くのチェーンを持っている選手も少ないしね。



20080901170230.jpg

 そんで、反対側のシートステーを二本取り付けます。
 こっちはたいてい簡単。
 まれにブレーキ装置に干渉するシャシーがあるけど、今回のは簡単でした。

 シートステーは、シャシーのメインの方も、補助ステーも角度合わせが腕の見せ所。
 FRPのシートに取り付けるんで、本来は多少の歪みがあってもいいんでしょうけど、ネジを締めて行く時に「ギシギシ」ってシートが軋むのが嫌いでね。

 実際狭いところに無理繰り入れたり、広いステーを引っ張って取り付けたりすると、ステーの効果が半減して、なんかセッティングしててもおかしなカートになっちゃうんです。
 実はカートのシートステーって、シャシー剛性に大きく影響のあるパーツなんですね。
 
 だから「シートの取り付け面と、シートステーの面の角度」をバッチリ揃えるわけです。
 そんで「クリアランス±ゼロ」で曲げて、しっかり位置合わせをするのがプロの仕事。
 シートステーのボルトを締めて行ってもギシギシ言わせないのね(笑)

 飛騨の職人さんばりに、細かい調整を重ねてステー取り付け。
 取り付けだけなら5分仕事だけど、加工するので3本付けるのに、多くの場合1時間くらい掛かります。


20080901170300.jpg
 シートステーが終わったら、セル付きエンジンのバッテリーホルダ取り付け。
 バッテリーも重いので、重量配分を考えてなるべく低く、なるべく左に取り付けます。

 バッテリホルダは平らなところに付ける形をしているんで、シートの形に合うようにちょっとだけ加工して、そんでもってブレーキに干渉しないギリギリの位置を探して付けます。

 ブレーキの冷却に問題のあるシャシーの場合、あまり近くにバッテリーを置くと冷えなくていかんのですが、このシャシーはブレーキ冷却能力の高いものなのでギリギリ近くに付けました。

 スペースがあればホントはシートの左側に付けたいところでしたが、このバッテリーホルダだとこの位置が限界。

 最初にシート位置を検討する時点で、こういうものの重さのことも考えてシートを左側に数ミリのオフセットをして取り付けています。



20080901170309.jpg
 後半の作業に入ってきました。

 外装パーツを取り付ける前に、シャシー中心部の仕事を先に行っていきます。
 まずは燃料ホースと電送コード、そしてアクセルワイヤーを取り回して取り付け。

 この辺やってるときにいつも考えるのが「最小のタイラップで、もっとも簡便に取り付ける」こと。
 カートはトラブルを出していては勝てません。
 どんなに速いドライバ-でも、トラブルが出ては完走できません。
 だからこういうパーツ取り付けの時も「ドラブらない、シンプルで安全で効果的な」方法を考えます。

 




20080901170901.jpg
 でもプロの仕事だから、きちんとできることをします。
 フレームに直接タイラップで固定したりしません(笑)。

 写真のように燃料ホースを3ミリに切って、ちょっと工夫するだけで「あまりキツく締めないでもタイラップの位置が変わらない」ように付けることができます。
 これやって、ホースとかコードとかがフレームに直接触れないようにするだけで汚れ難いし、キツく締めていないので痛まないんです。
 燃料ホースを通すところは昔から皆がやっている「スプリングを切って」通す方式です。
 先人の知恵ですな。



20080901170330.jpg
 アクセルワイヤーも、なるべく空中を通すようにしています。
 シャシーと触れると、その部分のペイントがいかれて汚くなるんですよね。
 タイラップを巻くところにはビニールテーブを巻いてあります。
 これでリセールバリューもバッチリな「いつまでもキレイなカート」で使えるはずです。
 (万一タイラップが切れてしまってもスロットルに影響のないように、ワイヤーの一ヶ所だけはビニールテープで巻いてあります)





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