週刊的K-GamiGami!!(仮)
思ったより続いてるけど、更新頻度低くてごめんね。がんばります。でもTwitterが熱いね。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) --:-- | 編集
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ステップアップ
2011年07月28日 (木) 21:23 | 編集
モータースポーツは危険なスポーツに位置づけられていますよね。

ドライビングミスによって自分自身は愚か、レースしているライバルにも、場合によっては観客やオフィシャルにも危険が及ぶ可能性がある。

だから、レーシングカートのキッズ時代から、次第にステップアップしながらそれぞれのクラスに応じたスキルを身につけて上に登って行くスタイルが確立されています。

それはそれぞれのドライバ-や関係者に取っては儀礼のようなもので、通過しながら「オーケー。きみは上に登ってよろしい」という許しを得るような部分がある。
逆に言うと、幾らお金があったって、カートから上がったばかりのフォーミュラ未経験者にはF1に乗るスーパーライセンスは発行されないわけです。

底辺フォーミュラから経験を積んで、しっかりスキルを高めてから登って行くことを求められる。

F1に至っては、多くのドライバーが底辺フォーミュラ時代にチャンピオン争いくらいのことは経験している。

今、英国F3を見ていて、少し違うなーと思うことがあったので、関係者や裏の仲間達の間では「おいおいおいおい、大丈夫かい?幾らなんでもアレじゃマズくないかい?」という疑問の声が囁かれて来ました。

その選手は、我が国の選手で、低年齢であることの記録などを次々と打ち立てて来ています。

才能のある子です。
それはきっと間違いない。

しかし明らかに気になる。
それはステップアップに無理を感じるということ。

下位フォーミュラから、コンペティションレベルの高いクラスに移った時、それが明白になった。

乗り始めてすぐに二台のマシンを全損に近い状態にクラッシュさせてしまう。
命が助かったのはせめてもの慰めだが、それは先人達が用意してくれた安全なマシンがあったからこそ。
先人達が命を失ったり、重大なクラッシュで身体に障害を残したり。
そういった過去の経験の上に、今安全なマシンが用意され、ドライバー達の安全は随分確保されるようになった。

だからといって、今のマシンが安全になったからと言って、ステップアップを急ぎ、危険に身を晒し、全損近くのクラッシュを経験させ、無理強いするように闘いに臨ませるのが良いことなのかどうか。
少なからず疑問を感じるのだ。

おそらく彼とその関係者には予算があるのであろう。
上に載せる予算があるから載せているのだと思う。
それによって「史上最年少記録」を次々刻める。

でもその内容を精査すると、またここで疑問が湧いて来る。

最年少エントリー。
最年少完走。
最年少優勝。

エントリー2台のクラスで、1台がスタート直後にリタイヤし、ルーキークラスなるクラスで優勝ということ。
またはたった1台しかないエントリーで、完走したから優勝だという報じ方。
あるいは、完走すらしていなくても、1台であれば出るだけでルーキークラス最上位。

問題はタイムだ。
経験がなかろうが、クラッシュ多発していようが、ルーキーが1台しか走っていなかろうが。
タイムが出ていれば周囲も認めるところなのはモータースポーツの世界。

でもそのタイムも、ルーキークラス使用シャシー&エンジンが旧モデルのために「劣ったスペックのマシンで大活躍」と報じられて、ここにも違和感を生む。

僕達は本物のドライバ-が登って行くことには異論はない。

そして彼はきっと、僕の感じるところでも才能が見える。

それだけに、
関係諸氏に問いたい。

あれだと、かえって評価を下げているのではないか?

順当なステップアップで、順当に勝ちながら上がって行くというルートを外れ、
史上最年少記録を追う。

最年少記録の時代など、直ぐに過ぎ去ってしまい、本当のコンペティションに晒された時に、彼の経験不足が露呈するように思えてならない。

いや、
あくまで老婆心だから。

そんな外野の声なんて吹っ飛ばして、立派な選手に花咲けば、それはそれで良いんだけどね。


でも、
お金とプロモーションだけで上に上がって行くと、少し怖いんです。

だから書いてみました。

スポンサーサイト
小林可夢偉ができるまで(加筆と追記+)
2011年01月17日 (月) 12:09 | 編集
今回のF1速報の「小林可夢偉特集号」は読みごたえありますね。

「特集」なんて名乗っていても、読んで見ると中途半端な内容でガッカリすることもあるものですけれど、しっかりと多方面から切っている感じがして好感持てました。
もっとも新車の概要が見えていない現状なので、それはこれ以降のお楽しみということが物足りなかったけどw

元F1カメラマンで今は後進の育成に励むレーシングカートチーム主宰者の僕としては「小林可夢偉のできるまで」という子供の頃からの可夢偉のレース活動を綴った記事が興味深かったです。


まず彼自身が「どうやったら良いのか、常に可能性の限界を超えて探し続けた」というのが良いなと。
「マシンを身体の一部として、いやそれ以上に自由に扱えた」と言われている可夢偉が、なぜそこにたどり着いたのかということが少し解った。

親御さんもカート監督も「自由に速さを探させるためのステージ作り」をやってくてれいた。

つまり「速いドライバーになってほしいのだったら、こっちは何もしないのが一番」というスタンス。
可夢偉が自分で速さを探すプロセスをしっかり持たせていたようなんです。


全国のカート場で子供を教えるカート指導者達はとかく「ここでブレーキ、ここでステア、ここからアクセルオン」というように手取り足取り走り方を教えてしまう。
ライン取りでも「これがベストラインだから」と決めつけてしまう。
探すプロセスを吹っ飛ばしてしまう場合が多いようです。

乗るマシンにしても、幼少の頃から最高のものを常に与え、最高のマシンなんだからこれで勝って当然。
負けたらマシンのせい、みたいなことも多いかと。


可夢偉の記事を読んでいると、道具は人並かそれ以下で、ドライバーがいかにしてそのマシンで速さを見つけてくるのか?という部分に焦点を当てた指導法だったようで、全日本レベルの写真とともに「曲がったマシンでも踏んで直してまた乗った」とか良い逸話が載っていました。


僕が全日本選手権の東シリーズに出ている時に西地域で可夢偉は戦っていて、その当時から「西の小林は凄い」って話題に出ていたんですけど「まるで猿みたいなレースをする」とか凄い評価だったんです。
猿みたい?って思いますが、要するにカートという道具をあんなに自由に乗りこなすヤツは居ないって言うことだったんですね。
天才、と忌憚なく言われていました。

僕も長年カート業界にいますが「あの子は速い」という子は多いですが「天才だ」と評されることは希有です。
それだけカート時代から専門家達を唸らせていたわけですね。

そしてその才能を開花させたのが「負けず嫌いの性格+自由に速さを探させるステージ」だったんですねー。


今になって「ああ、結果が出たな」と思うことがあります。
当時、カート界にはもうひとり恵まれたドライバーがいました。
それは(あえて実名)中嶋一貴くんです。

彼は父親が元F1ドライバーですから、見るところ良い体制良い道具しっかりした指導体制でカート界を席巻して上に上って行きました。
可夢偉も中嶋も“あのころのカートドライバー”が二人もF1まで行ったのって凄いことです。

凄いんだけど、でもドライバーとして二人を比較すると「コンサバな中嶋、最初からF1に行くまで自由にやってきた小林」と、対照的に感じてます。
そしてその対照を見比べて、やっぱり「徹底的にドライバーに速さを探させ、結果として速くなったヤツがやっぱり強くて速いんだな」という結果が出たのかなと。


僕自身も監督として子供に指導することが仕事なわけですけれど、僕の教え方は速くなるための基本情報(例えば向きを早く変えてステアが戻ったほうが加速は速いんだよ、とか)を中心的に行っています。
アプローチの方法を具体的に教えないで、幾つかの方法を示してあげて「それを探すのがドライバーの仕事」というやりかたです。

めっちゃ曲がらなくしたマシンに乗ってもらって「これで曲げ方を探そう」とかそういうのです。
そしてドライバーが速さを探しに行く。
後ろ動かしてごらんとか、スロットルをメッチャいつもよりも速く開けてごらんとか、探すやり方を教えながらです。


それが「ドライバーが探すためのステージ作り」ってことかと思ってます。


見ていると『練習の時から常にベストセットを探してばかりいる』指導者も多いのではないでしょうか?
そして『ベストセット以外ではタイムが出ないと言い訳をするドライバー』が多いように感じます。
そりゃそうですよね。セットのせい、セットが決まらないって、練習時からそうやって積み重ねていれば、そういうドライバーが育って当たり前ですもん。

セットはともかく、今の状態で最善を尽くす積み重ねをする練習をお勧めしたいんです。


僕が可夢偉の出きるまでを読んで、当時の指導者達は忍耐力あったなーって感心します。
普通、ドライバーに探させると時間掛かりますから。




それから子供カートの指導者主任のお父さんがやりすぎちゃう。
子供が戦っているのですが、お父さんが戦い始めちゃう(笑)

負けるといちばんガッカリしているのがお父さんで「もっとカートを速くしたい」という欲求に勝てなくなる人が多いw
お金を掛けられるだけ掛けて「いちばん速いカートにすること」に執心してしまう。
これがいちばんドライバーを伸ばさないですね。

「お父さんの言った通りにしないからダメなんだ」
っていうのが最悪です。
「なんで言った通りにしないんだ!!」
みたいな(笑)

「お前なんかまだ子供なんだから、勝手に考えないでお父さんの教えた通りにしなさい」という指導法(笑)を実際に耳にしたことがありますorz
探すプロセスを力ずくで奪ってどうするって(笑)

「じゃあお父さんの言う通りにするよ」って子供が思ったら最悪w
負けてもお父さんのせいであって、自分は頑張ったってw


ドライバーを速くする、速くなって欲しいということが願いなら、可夢偉の指導体制のようなやり方の方が良いですよね。

カートは遅そうなのに、あの子は勝つねえ!
そういう風になってくれるのがいちばんカッコいいw

小学校低学年から始められるカート。
最初はコマーとかカデットクラスという入門クラスがあるんですけど、そこから「金掛け合戦」になっちゃうのを聞くと「あーあ、上で通用しないぞお」とか思ってる関係者も多いです。

可夢偉くんみたいになろう。
そして可夢偉くんみたいになりたいんだったら、もっと自分で色々工夫やチャレンジしてこのままのセットで速さを探そう!

と子供に言ってあげて下さい。
子供は一度納得したら突っ走ってくれますよ!!


可夢偉の作り方って、その方法で進めたってそりゃみんなが可夢偉に成れるわけじゃない。
でも「子供が自分で速さを探す。速く成りたいと心から願って探してくる」というアプローチは、どのクラスでも使えると思います。
Powered by . / Template by YouTubeおもしろ動画集!!
このブログの著作権は「KSP,KS Positive,KENJI SAWADA」に帰属します
リンク、トラックバック、引用などは自由ですが、まあマナーにお任せします。コメントは承認制です。秘密メッセージをサルベージして希釈後掲載することもあります
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。